コンビニおでんを食べた

大岡山は食料自給率が低い。

決して店舗数が少ないわけではない。さっと10秒で10個ぐらいは思いつく程度には飲食店がある。真面目に数えたら20店舗ぐらいはあるだろう。しかし、問題なのは店舗数ではなく、種類なのだ。

一番多いのがラーメン屋だろう。7,8店舗ほどあるはずなので、これだけで既に店舗全体の3分の1程度を占めている。毎日違う店に行ったとしても3回に1回はラーメンである。さすがにこれは飽きる。

次に多いのは中華で、5店舗ほどあるはずだ。ラーメンも中華と考えれば、半分以上が中華ということになる。2日に1回中華を食べれば、大岡山の食糧事情がひどいことがよくわかるだろう。

残りの店舗は定食屋が3店舗、そばやパスタが合わせて3店舗ほど、ファミリーレストランが1店舗、お好み焼き屋が2店舗、あとは牛丼やカレーや焼肉や飲み屋や普段行くにはちょっと高いお店などだ。

落ち着いて数えればもしかしたら中華とラーメンよりも、それ以外の店舗数は多いかもしれない。それでも異常なほど中華とラーメンが多い。夜になると閉まってしまう店もあるので、それらを除くと晩ご飯の選択肢の9割が中華かラーメンになる。さっぱりしたものはもともとほとんどない状態だったのが、夜になると全くない状態になる。

男性が多い大学の周辺だからか、とりあえず味はどうでもよくて量を出せばいいんだろうという感じの店が多い。ひたすら脂っこい食事が出てくるので、最近は昼には積極的にそばのようなさっぱりしたものや、少し足を伸ばして自由が丘に行ってみたりしている。(まぁ自由が丘に行っても選択肢が大戸屋だったりするのだが)

というわけで、とりあえずあまり油分がないものをということでコンビニおでんを食べることになった。コンビニに行ったらたまたま70円均一だったので、多少得をした気もするが、あまり嬉しくない。


前から疑問だったのだが、ラーメン屋はなぜ集まる傾向にあるのだろうか。普通に考えたら、同じような店舗が隣接するのは顧客の奪い合いになりそうである。同じ種類の飲食店が集まることによって、集客効果があるならまだしも、たいていの人は余程の有名店でない限り、わざわざどこかラーメンを食べに行こうとは思わないだろう。大抵は、ラーメンが食べたいなら家や職場の近くで済ませてしまうものである。

また、ラーメン屋はすぐ潰れる。すぐ潰れるにも関わらず、潰れたあとにできる店もラーメン屋である。自分が高校生のときに、ひどいところは入学から卒業するまでに3,4回店舗が変わっていた。その全てがラーメン屋である。聞いた話だと、すべて同じオーナーがやっていたようなので、余程のラーメン狂だったのだろう。

思えば実家周辺も、今住んでいる大学周辺も、周りを見渡せばラーメンや中華ばかりである。自分の生活レベルを示されているような気がして、悲しくなってしまった。